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調剤薬局のM&Aの歴史とは

公開日:2019/06/15  最終更新日:2019/06/06

1990年代に医療の質向上を目的として薬価の改定や院外処方箋を発行する価格を上げるなど、医薬分業制度が改正されて20年余りが経過しました。

この間に制度改正趣旨に沿って院外薬局が医療機関の建物周辺に急増し続け、雇用市場では薬剤師の求人は人気でしたが、昨今は市場がほぼ飽和状態に達したとする見方が広まっています。

 

20年余り前の制度改正迄医薬分業の進まなかった事情

今後も高齢者の増加により患者が増えて薬局では調剤業務などの増加が予想されているものの、院外薬局の増加する時代が終わり、逆に、淘汰される調剤薬局が増加すると見られています。

最近のこうした業界構造の変化により市場が飽和状態の地域では経営の安定した薬局とそうでない薬局との二極化が起こり、調剤薬局同士のM&Aが進みだしています。但し、歴史的に振り返ると薬局同士のM&Aは別の事情によって始まっています。

医薬分業制度の改正がおこなわれる以前は全国どこの市区町村にも地域住民密着型の調剤薬局があったわけです。しかも、医療機関と薬局が癒着し、患者を薬漬け状態にして利益を得ていたと言われています。

薬局では店主ひとりで事務処理作業迄含めて1か所の薬局オーナーとして切り盛りし、地元地域の住民に医薬品を処方する時代が続いていました。これでは1990年代に薬価改定等、医薬分業制度の改正が始まり、薬局事業の効率化を求められても全く対応できない調剤薬局が続出しても不思議でありませんでした。

 

売上高の大きい薬局同士のM&Aが役立った経営効率化

薬剤師のオーナーひとりで1か所の薬局を経営しているだけでは地域医療への対応後継者の教育、研修等に割く時間も余裕もありません。そのうえ、自身が高齢になり、病を抱えれば店舗を閉鎖しなければならない悩みもありました。

地域住民への医薬品供給を自分ひとりで担ってきたという自負のある薬剤師オーナーとしては店舗の閉鎖が最大の悩みだったはずです。こうした状況のさなかに医薬分業制度改正により薬局が処方箋に基づく調剤だけでなく、服薬指導やお薬手帳を作成しておこなう薬歴管理にも薬剤師の専門性を発揮させる必要が出てきたわけです。

そこで、この医薬分業制度改正に対応しようとして当時、売上高のトップクラスだった薬局同士がM&Aを行い、規模の拡大による経営効率化を図ったわけです。複数の薬局で複数の薬剤師を抱えて経営統合すれば医薬品の仕入れで規模の利益を得られるうえ、薬剤師のオーナーひとりで抱えていたこうした数々の悩み解消にも役立つことは明らかでした。

こうして、歴史的には大手同士のM&Aが行われると他地域でも同様の悩みを抱えた薬局が続々と追随してM&Aをおこなうようになり、実効性を高めてきた経緯がありました。

 

医療機関の建物周辺に急増した院外薬局への逆風

このように、薬局のM&Aを歴史的に振り返ると後継者不足及び医師と一緒に地域医療を支えてきた自負等、薬剤師オーナー自身に起因する事情でM&Aがおこなわれたようです。一方で、コンビニ店舗数以上に増加した調剤薬局数が飽和状態に近づくにつれて増えてきた近年のM&Aは成長を追求する企業が事業規模の拡大や事業の多角化を目指す経営意欲に基づく事情でしょう

従って、近年のM&Aは経営状況の良くない薬局を買収する意図が大きいのが特徴になっていて、今後も淘汰される薬局が増えると見られています。院外薬局では患者が院内薬局で支払う技術料の3倍も支払っている実態が明らかになるにつれて薬価引き下げ議論が国の専門委員会等でおこなわれています。

医療機関の建物周辺に急増する一因となった院外薬局経営の儲かる理由がこの議論の俎上に上がっているわけです。今後、国は医療費増加を抑制するため、技術料の切り下げに向かうことが考えられます。

従って、薬局経営者が飽和状態の市場で事業を伸ばしていくには経営状態の良くない調剤薬局を傘下に収めていくしか残された道がないはずです。院外薬局の経営に逆風となることは間違いないと言われています。

このため、現職の薬剤師は生き残りをかけて患者に選ばれて、頼られるコミュニケーション能力を持った薬剤師を目指す必要があります。また、院外薬局の急増に合わせて求人状況の好調だった薬学部卒業生には雇用環境が大きく変わってくるはずです。

就職先の殆どが薬局だったわけですから、国家資格を取った新卒者は薬局就業以外の道も模索する必要が出てくるはずです。

 

欧米諸国に比べて遅れていた医薬分業制度の浸透を図るため1990年代にこの制度の大改正がおこなわれました。この制度改正以後、薬価改定や院外処方箋を発行する価格のアップを図ると医療機関の建物周辺に続々と院外薬局が増えてきました。

しかしながら、この20年余りの間にコンビニ店舗数以上に増加し、飽和状態に達したと見られています。しかも、院外薬局経営の儲かる理由が院内薬局に比べて3倍高い技術料にあるとの批判が国の専門委員会議論で俎上に上がっています。これからのM&Aでは経営状態の良くない調剤薬局の淘汰が増加していきそうです。

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