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今後の経営が難しくなる?薬局の未来を左右する「調剤報酬改定」とは

公開日:2021/09/15  最終更新日:2021/09/10


調剤報酬点数というものをご存知でしょうか。病院で処方箋を受けとって保険薬局でお会計をして薬を受け取りますよね。実はこの時の「お会計」はお薬以外のさまざまな項目が組み合わさり計算されています。またその項目も2年ごとに見直しが行われています。今回はぜひ知っておきたい調剤報酬改定について詳しく解説していきます。

調剤報酬点数とは

まず、調剤報酬点数とは何のことを指すのでしょうか。薬局で支払う金額は厚生労働省が定めた「調剤報酬点数」という指標をもとに計算されています。調剤報酬点数は1点=10円であり、点数が高くなるとそれに比例してお会計の合計金額が上がっていくということになります。調剤報酬点数は4つの項目からなりそれらの和となっています。4つの項目とは、「調剤技術料」、「薬学管理料」「薬剤料」「特定保険医療材料料」です。

まず、1つ目の「調剤技術料」について説明します。こちらは、さまざまな機能やサービスを備えた薬局に対する点数のことです。調剤技術料はさらに3つに分類され、調剤基本料、調剤料、各種加算量の合計点数となっています。

続いて2つ目の「薬学管理料」です。薬剤師は患者の使用している薬の情報を薬歴として記録・管理、情報提供を行います。薬学管理料とはこの時の点数になります。

続いて3つ目に「薬剤料」です。薬価基準によって定められている薬そのものの点数になります。

最後4つ目に「特定保険医療材料料」です。糖尿病治療で使用されるインスリンや在宅医療で使用される輸液などの特定の医療材料にかけられている点数のことになります。

これらの各点数に関しては調剤薬局で受け取れる調剤明細書を確認することで把握できます。

何がどう変わったの?改訂理由は?

実は先ほどご紹介した調剤報酬や診療報酬は定期的に改定されています。ではどうして定期的に見直しが行われているのでしょうか。細かくはさまざまな理由がありますが、今回は主な理由を2つご紹介します。

まず1つ目に「医療費の透明性」です。調剤報酬などの医療関係の費用は透明性の高さが求められています。しかし、薬の製造・開発を行っている製薬会社にとっては、製造にかかる費用(原価)や製造開発費は企業秘密になっています。このような費用の情報というのは、製品の取引価格を算定する際に相手側に有利になってしまうことから、基本的に社外秘となっています。

つまり薬の価格を決める時には非公開情報を守りつつ、医療費の透明性を確保しなくてはいけないということになります。調剤報酬改定はこのような背景があり、薬価算定のプロセスや根拠を明確にして、適正かつ透明性のある医療費算定を可能にしています。

続いて2つ目に「患者負担額の軽減」です。近年では国民一人当たりの調剤医療費が増加していることがあり、患者負担額を軽減させることが課題となっています。考えられる原因としては、医薬分業によって院外処方へ切り替えられたことにより、入院外医療費が調剤医療費に繰り替わっていることが挙げられます。

また今後さらに高齢人口の増加が予想されるため、患者負担額はさらに増すと考えられます。つまり、調剤報酬の改定を行って患者負担額を軽減させることが重要になってくるということです。

調剤薬局は今後どのように経営すべきか

では調剤報酬改定によって調剤薬局が今後生き残っていくためにはどのような経営戦略が必要なのでしょうか。ここでは4つの戦略をご紹介します。

まず1つ目に「薬剤師の積極採用」です。調剤薬局では基本的に薬剤師不足が問題となっています。薬剤師数自体は増加していますが、ドラッグストアが調剤業務に参入してきたことなどから薬剤師の需要が増加したことが原因です。さらに2006年から薬学部が6年制に変更になったことや国家試験の合格率の減少により供給が抑制されていることも挙げられます。つまり、調剤薬局は優秀な薬剤師を積極的に採用してサービス向上に努めることがより重要になってきます。

続いて2つ目に「大手チェーンの傘下に入る」です。近年、大手チェーンが積極的にM&Aを実施して業界再編が進行しています。M&Aを行うことで、長期的に経営が安定するなどのメリットもありますので、大手チェーンの傘下に入って生き残るという手段もあります。

続いて3つ目に「地域支援体制加算の取得」です。2018年の調剤報酬改定にて地域支援体制加算という制度が新設されました。これは地域医療に貢献していると判断された調剤薬局には調剤報酬点数を加算するという制度です。今後は調剤薬局が生き残るために、地域支援体制加算の取得などの対人業務が必要不可欠となってきます。

最後4つ目に「医療関係との密な連携を図る」です。医療分業が進むと病院と薬局との連携が薄くなることが予想され、実際に現在その傾向がみられます。医療分業は医療の質を向上させることが期待される一方で、病院と薬局の連携の薄さを生むことや患者が二度手間になるなどのデメリットも確かに存在しています。このようなデメリットをきちんと補っていくために、薬局と病院が密な連携を図ることが今後重要になってきます。

 

今回は薬局の未来を左右する「調剤報酬改定」についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。調剤報酬点数が定期的に改定されるのは医療の透明化の維持と私たちの医療費負担の減額を目標としてのことでした。

さらに、調剤薬局が今後の経営で意識すべき内容にも調剤報酬が関係していました。あまり知らなかった調剤報酬かもしれませんが、未来を左右する調剤報酬について考えるきっかけになってくれたのなら幸いです。

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